2017 / 05
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「タマルの信仰によりて」 創世記38章6~27節


 38章のユダ物語はヨセフ物語に挟まれている。この後、北イスラエル王国の10部族は消滅したが、南ユダ王国の2部族、ユダ族とヨセフの子孫ベニヤミン族はバビロンから帰還しイスラエルを再建した。

 今朝、私たちはユダヤ人の「正しさ」の概念を通して聖書理解を深めたい。

 私たちは「正しさ」を「ある共通基準」に照らして判定するが、ユダヤ人は『両者のどちらの方が、相手に対してより誠実であるか』で「正しさ」を判断する(26節)。

 ユダの息子たちは、神が殺さねばならないほど「悪」だった(6節~10節)が、ユダは不信仰で霊的な目も曇っていた(11節)。ユダが我が子可愛さでタマルを長い年月騙し続けたことは(11~14節)度重なるユダの不誠実だった。しかしタマルは誠実にユダの命令に従い、シェラが成人するまで待ち続けた(12~14節)。ところがタマルはユダの不誠実を知り、娼婦に変装してユダと交わった。この不誠実と思えるタマルの行動は、義父ユダによって夫エルの子供を宿す権利を行使し、イスラエルの民にエル一族の名を残すという聖い動機に基づいていた。

 ユダは、タマルとの約束の品々を見て、姦淫の相手が自分だと知り、タマルの誠実とユダ自身の不誠実を告白した(26節)。エルとオナンの個人の死は、部族または氏族の絶滅を象徴したが、タマルの信仰がユダ族を存続させたのである。

 ヘブル語の「正しい(ツェダカー)」とは「義とする」「救い」「恵の御業」「恵み」の意。タマルの産んだ子ペレツ(出し抜き)とは「破れ目」のこと。罪多き人間の裂け目を塞いで下さる唯一のお方、主イエス・キリストの系図に、タマルの名が記されている(マタ1:3)。

 神は常に私たちに誠実で、主の十字架の贖いによって「救い」を与えて下さった。パウロが「義人はいない、一人もいない」と記したように、私たちは弱いけれども、神の御愛に応え、悔い改めて神に立ち帰り、タマルのように誠実で従順な信仰の道を歩み、神に愛される神の子、天の御国を受け継ぐ者とされましょう。
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小松川教会HP委員会

Author:小松川教会HP委員会

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澤田武主任牧師

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