ありのままで

2015.02.22 10:30|2014年度

使徒言行録5章1~11節

佐々木良子牧師


 教会が誕生し迫害はあったものの順調に成長してきたかのようでしたが、教会の内側から問題が起きました。「なぜ、あなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、土地の代金をごまかしたのか。」(3節)「サタンと」は、神と人を離そうとする悪の力です。この戦いはいつの世もついて廻るものです。教会の為、神の為と心を尽くしている内にサタンに心を奪われてしまい本末転倒になってしまう事が多々あります。

 4章32~36節では、貧しい人々の為に自分の持ち物を売ってお献げするという麗しい人々の姿が記され、その代表格のような存在がバルナバでした。アナニアとサフィラは刺激を受け、自分たちの土地を売って献げたのですがこれがサタンの大きな誘惑だったのです。土地を売った全額を献げていないにも拘らず、全てのように嘘をついたのです。彼らの行為は神を喜ばすものではなく、人々の称賛を得るためで、いわば、見栄の為に神を利用した行為でしたから大きな罪を犯す事となったのです。「人が冒す罪や冒涜は、どんなものでも赦されるが、霊に対する冒涜は赦されない。」(マタイ12:31~32)神を誤魔化す者、神を畏れることが欠如している人への警告です。

 神への献げものは全てを献げよという規定はありません。むしろ旧約聖書には1/10と言われていますから、一部であっても十分であった筈です。「5つのパンと2匹の魚」が主イエスに献げられた時も、少年がイエスさまに、持っているものをありのまま喜んで捧げた時、その場にいた5000人以上もの人が全て満足したとあります(ヨハネ6:9~13)。心から感謝して神にお献げするものを神は喜んで用いてくださいます。「あなたの富のあるところにあなたの心もあるのだ」(マタイ6:21)富は悪いものではなりませんが、富は地上で腐らせることもできますが、天に積むこともできます。富が天に積まれた時、心も天に向いて開かれ祝福はそこから注がれます。

 アナニアたちのように神の愛に向かわず、嘘をついて自分以上の自分を演じていくなら、祝福どころか霊的に死んでしまうことになってしまいます。私たちは罪深いものであるにも拘らず、神にありのままに受け入れられているのですから、神の前に嘘偽りなく感謝をもって生きていきたいです。人々の前に自分を大きく見せようと思った時はサタンに心を奪われている時でもあります。
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テーマ:聖書・キリスト教
ジャンル:学問・文化・芸術

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