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全ての土台はイエスさま
2016/01/31(Sun)

使徒言行録14章21~28節

佐々木良子師

 パウロの第一次伝道旅行の締めくくりの箇所です。今までは新しき地に、前へ前へと進んできましたが、今回は今まで伝道し迫害に遭遇したリストラ、イコニオン、アンティオキアの町を引き返すという行程となります(21節)。

 瀕死の重傷を負わされたようなリストラの町を戻るのですから、再度危険な目に遭遇する可能性が大です。しかし、そのような地においてもイエス・キリストを信じる弟子たちが多く生まれていたので、その人々を力づけるために危険を冒してまで引き返したのです。

 パウロは「わたしたちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なくてはならない」(23節)と語っています。人間の歩みを聖書から見ると平穏無事な日々よりも試練や苦難、迫害の歴史がつきものです。多くの信仰者たちは言語に絶するような壮絶な目に遭っていますが、信仰を捨てるどころか、益々熱く燃えたのです(へブライ11:32~38)。パウロもその一人です。

 その根拠は「あなたがには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」(ヨハネ16:33)主イエスのご生涯が「苦難」の極みである十字架を通して死を征服し、救いに至る道、「復活の勝利」を成し遂げられたから、この世のどのような苦難も打ち勝つことができます。苦難から栄光へと結びついているのが主イエスと共に歩む世界です。パウロもその身をもって体験してきたからこそ弟子たちに伝えたいと願ったのです。

 更に「勇気を出しなさい」と主イエスが仰せになる時には必ず「わたしだ」と、ご自身を示してくださっています。嵐の中、試練の中、主イエスを信じる者と共にいてくださいます。主イエスを救い主と信じる全ての人に与えられる恵みです。

 そうしてパウロはアンティオキアの教会に戻り、神がこれまで成してくださった恵みを報告しました。彼らは「こんなにひどい目にあった」と、言う事もできたでしょう。しかし彼らは自分たちの身に降りかかった災いや、自分たちの頑張りを報告する為に戻ったのではありません。神が異邦人に信仰の門を開いてくださったことなど、救い主イエス・キリストに対する生きた信仰を証明するためです(27節)。信仰者は、私が何をしたかではなく「神がこの私にしてくださった恵み」を語り、栄光を主に帰すことの幸いを知っています。
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